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表紙絵・臘梅 久家二三子

明窓10句

鬼婆も座敷童子も囲炉裏端        五十嵐暢子
紅白の鶴の箸置き初日の出       堀江 昭子
湯気吹いて椀に細波冬の夜        森川 静栄
正直な白鳥水によく映り         山口 豊一
豊年の光の中へ着陸す         島津 教恵
金賞も銀賞も菊枯れにけり       江森 好江
冬怒涛思ひ吐きだすごと崩れ      坂本 京子
奥多摩の山より多摩へ時雨けり     菊池 守久
むかし子ら遊び呆けて赤まんま     馳  修子
太き葉に太き音して時雨くる      藤井美智子


さきがけ30 

水に顔近づけて採る冬の芹        西 多恵子
壁いつぱいの水槽の魚クリスマス     安藤 芳子
震源はとほき沖なり銀杏散る       望月 澄子
田に影を落とし冬鳥発ちにけり      西岡 弘子
小春日のキャンバスに出す夢の色      宮崎 すみ
火の中に火柱のあり大とんど       浜崎芙美子
枯蘆原深入りをして己れ消ゆ       小松 道子
赤蕪を漬けてきれいな今日終わる     栗原 梅子
死者に時止まり生者に冬桜        斎藤くめお
解体す魚雷のやうな大鮪         北村  栄
銅鏡は何も映さず枯れ尽くす       鈴木満喜子
秋桜や羽毛布団に重さあり        奥田 郁子
寒林に入り寒木のごとき人        安田 青葉
銀杏黄葉大樹完全無欠なり        平間 裕子
鹿の声若草山の暮れ残る         渡辺 美代             

            動くものゐて枯蓮を揺らしけり       菅野 好子
目覚めればそこは故郷白障子         笠井貴志夫
黄落の中のうなぎ屋佃煮屋          福井 隆子
渓谷の奥の奥まで紅葉せり          大森 靜江
イソップの蟷螂に似て臥するかな       森林 富喜
田の神の足跡多き冬田かな          矢口 三郎
鷹老いてその眼光の定まらず         蓮井 崇男
ひざまづくこともありけり松手入れ   斧田 綾子
骨山は人拒む山鷹舞へり            伊藤以玖子
魚跳ねて水の窪める銀屏風          原    紀
定位置に収まる障子初みぞれ         竹内 幸子
秋深し一人に広き台所             藤井美智子
止まりて鋼の艶の冬の蠅            成井   侃
氷柱太る岩黒光りするところ        安藤沙都子
木の家の縁側ぬくし花八手          森川 静栄                蝶よ薔薇よと一日きれいに遊びけり   五十嵐暢子
駅前広場八台の山車揃ふ          北村  栄
叡山も見てゐる葵祭かな          廣瀬 茂雄
大江戸の地図を重ねて舟遊        塚口恵美子
赤子とは丸ごと真つ赤聖五月       渡辺 美代
引つ張りて一気に剥けり蕗の皮      小松崎博子
青茅の輪ぬけて山河を間近にす      鶴見 秀昭
太切りの蕎麦に歯応へ風薫る        小林恵美子
梅雨の家支ふ大黒柱かな          西野たけし
掌中の蛙のやはさ楽しめり           関沢 洋一
巴波川涼しく鯉を育てをり         福井 隆子
青梅のじつくり育つ鎮守さま        小室 淑枝
父の忌や祭囃子の遠くより         菊池百合子
歪なる麦藁の籠少年期            前村 治美
雪渓を真つ正面に嘶けり           伊藤以玖子

対岸

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