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〒311-4311 茨城県東茨城郡城里町増井1319

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表紙絵・落羽松  久家二三子

明窓10句

金星につづき星湧きすすき原      小松 道子
踏み応えありてまた踏む毒茸      篠田たもつ
幸せの青い封筒小鳥くる        小林久美子
大花野はじめ二人は見ず知らず     坂本 京子
するすると恋の芋環月明かし      岡崎 桂子
こつと割る一卵性の青りんご       石堂摩夜子
稲の秋ぐんぐん進むコンバイン      高橋ミエ子
羊らの元気に汚れ空高し         森川 静栄
一の倉沢高くあり山の霧         村岡久米男
旅の夜の浅き眠りも虫の声        森  朝子


さきがけ30 

秋日和さざ波を生む魚の群れ     池畠 裕子
蜻蛉すぐ止まる運動靴を干す     菊池 珠枝
参禅の百の耳ありちちろ虫      池辺  眺
蓑虫の命は黒く雨降れり       安嶋 都峯
日焼けせし君眩しかり新学期     小林恵美子
木に登り蟷螂あをき夢をみる     高木 佳子
目高溺るる土砂降りの雨続く     磯部 徹子
臙脂色のもの胸にあて鵙の声      西山 惠子
霧速し白樺を捲き我を捲く      藤田 栄子
団栗ころころ出会ひとは別れとは   鶴見 秀昭
秋晴れや能登塩田の漢たち      石川 定子
凱旋のごと舞茸を抱へ来し      石川 敬子
島に生れ島に育ちて日焼の子     馳  修子
さわさわと蝗ゐさうな気配なり    武田 紘江
熟れてゆく果実のやうな赤き月    安田 青葉

                 声聞きたくて秋草をあふれ挿し      藤井美智子
秋出水引きて水路の現はるる       今瀬 一博
台風の眼の中にゐて浮く心地       真角多賀子
蔓荊のまつはる砂丘鷹渡る        山守 拓治
根の国へつづく暗さの?の穴       坂本 京子
陶淵明の菊とは真に迫るなり       平間 裕子
馬の目の鏡のごとき無月かな       城間芙美子
黒葡萄脇目もふらず熟すなり       宮崎 すみ
野分晴顔吹くやうに窓を拭く       中村  恵
里川の水嵩の増え鬼やんま        額賀ゆき子
ふるさとは丹波篠山栗の毬        喜田川文也
イソップのきりぎりすなりなほ鳴けり   蓮井 崇男
蒲公英の絮は城へと漂へり        瀬古 陽苑
追い討ちをかける風なし蓮枯るる     加藤 政彦
石鹸のひらたく乾く初秋かな       塚本 仲治           蝶よ薔薇よと一日きれいに遊びけり   五十嵐暢子
駅前広場八台の山車揃ふ          北村  栄
叡山も見てゐる葵祭かな          廣瀬 茂雄
大江戸の地図を重ねて舟遊        塚口恵美子
赤子とは丸ごと真つ赤聖五月       渡辺 美代
引つ張りて一気に剥けり蕗の皮      小松崎博子
青茅の輪ぬけて山河を間近にす      鶴見 秀昭
太切りの蕎麦に歯応へ風薫る        小林恵美子
梅雨の家支ふ大黒柱かな          西野たけし
掌中の蛙のやはさ楽しめり           関沢 洋一
巴波川涼しく鯉を育てをり         福井 隆子
青梅のじつくり育つ鎮守さま        小室 淑枝
父の忌や祭囃子の遠くより         菊池百合子
歪なる麦藁の籠少年期            前村 治美
雪渓を真つ正面に嘶けり           伊藤以玖子吊革をつかみ手袋生き生きす      下田 栄子
谺ききつつ蘗の育つかな           吉田 淑子
残りたくて残る鴨なり近江の海    後藤 邦代
ポストあり春の訪れ待つやうに     鶴見 秀昭
春の夢来ぬ人を待つ美術館       谷中 鈴子
校門の両翼広げ合格す          今瀬 一博
春の旅ポケット多き鞄なり        関戸 洋子
クリオネの桃色の芯春の雪        倉井 敦子
人影を増やしてゐたり梅の園      小野瀬まこと
及第のざわざわこぼす涙なり      蒲生友紀子
福招く小槌ひとふり建国日       廣瀬 茂雄
立ちしままに座したるままに雛納む  神谷 孝子
蝶生まれ緑が丘へ手紙書く        小松 道子
ぶらんこに大人がふたり事もなし    鈴木 恭子
雛の段上座下座の遥かなり       二瀬サエ子

対岸

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