本文へスキップ

TEL.029-288-3330

〒311-4311 茨城県東茨城郡城里町増井1319

新刊新刊

 

 

表紙絵・松  久家二三子

明窓10句

風呂敷の淡き紫十三夜         塩沢とき子      十三夜糸魚は卵産みをるか       蓮井 崇男  
秋麗の灯台エヴェレストの白さ      佐藤 千珠
窓開けてほら秋風と妻に言ふ      中村 成充
秋刀魚焼く時には燃ゆる音立てて   北堀ひろし
きちきちの跳ばねば見えず芒原    岡崎 桂子
洗ひたる大根のこの太さかな      高橋ミエ子
茶の花に虻の羽音の高止まり       青柳 士郎
籾殻焼く煙り野太き常陸かな      宮田 恵子
冬桜みんなで見上げてもひとり     山口はる江




さきがけ30 

赤くなる理由はひみつ烏瓜        西本 早苗
水澄めり糸魚にいとけなき背骨     望月 澄子
はからずも長谷寺にあり十三夜     江森 好江
すすきみみづく風と遊べぬ淋しさに   坂本 京子
谷底は翳り易くて石たたき        石川 敬子
千枚の棚田案山子の残さるる      中村 成充
秋惜しむ流離の果ての貝拾ひ      鈴木 恭子
大出水鰍何処に生き延びし        安藤 進一
釣瓶落し燻る火種のありにけり     中川 博子
廃校の廊下花野へ続きをり        鶴見 秀昭
恋せよと蜻蛉を急かし風過ぎぬ     森川 静栄
秋潮のまぶし皇后さままぶし       松本 和子
奥能登や潮風に向く稲架襖        秋野 和美
つんつんと鶏頭誰もゐずなりぬ      福井 隆子
古墳かも知れぬあの岡蕎麦の花     中村佳常代   

                            しろがねの芒くがねの母の愛      岡崎 桂子
芝居果て木偶の魂抜けてをり     西野たけし
島中に響く声援運動会          山口はる江
青北風や意志あるごとく雲流れ    新井はつ子
秋夕焼どさと金糸の帯を解く     谷村 安子
産土はこの川下よ鮭遡る         荒井 浜子
変奏曲きらきら流れ星流れ      佐藤たまひ
秋祭白狐は口を噛みて舞ふ       下田 栄子
寡黙なる夫と老いゆく虫の夜     柴田 清美
八ッ岳のくつきり晴れて神の旅     中島 暉子
白鳥の着きたる声を交はし含む    三浦香都子
月見茶屋やさしく響く奈良ことば  塚口恵美子
かぐや姫降り来る気配月の道      遠藤 陽子
遠くより風の見えくる花野かな    串田  弘
焼芋の湯気の二筋二つ割         谷津 和子

対岸

〒311-4311
茨城県東茨城郡城里町増井1319
TEL 029-288-3330
FAX 029-288-3330